伊藤 拓真
営業からの転身、
感謝されることに、やりがい。
いとう たくま
地域密着型特別養護老人ホーム サンシャイン よしま
（兼）ショートステイ よしま
主任（介護職）
2012年入職
Ｑ．前職は営業だったようですが、なぜ介護職を志したのですか？
Ａ．大学卒業後、東京都内で営業の仕事に就きましたが、売り上げやノルマ、会社のために仕事をしていると感じるようになりました。帰郷をきっかけに転職を考えていたころ、友人から介護の仕事を勧められて始めました。つまらなかったら辞めるつもりでいましたが、お年寄りと接することが面白くて今も続けています。「あんたがいるからくるよ」と言われると嬉しくなります。喜ばれて感謝されることにやりがいを感じます。
Ｑ．特別養護老人ホームでは４つのユニットをまとめてきた立場ですね。働きやすい職場をつくってサービス向上につなげるのも責任ある仕事だと思います。職員と向き合う上で何か心掛けていることはありますか？
Ａ．ストレスを感じない職場にしたいです。そのため職員とは年上年下関係なく、平等に接するようにしています。それと失敗に対して「なんでできないの」と感情的に責めると意見しにくくなるので、十分コミュニケーションを取りながら優しく伝えるように努めています。
Ｑ．リーダー像はありますか？
Ａ．言葉がきついイメージのある昔の職人ではなく、背中で教えられる優しい職人を目指しています。「あれをして、これをして」と口で指示するだけでなく、考えて行動してもらえるように自分がまず行動でやって見せる。それと職員のダメな点ではなく、良い点を見つけて教えることも心掛けています。介護業界は即戦力を求めがちですが、長い目で職員と向き合うことが大切だと思っています。
Ｑ．スタッフの意見が分かれた時はどうしますか？
Ａ．人員配置や介護のやり方を巡って意見がぶつかる時は、互いの意見をすり合わせるのではなく、話し合いで優先順位を付けて順番にそれらの案を試します。結果はすぐには出ません。だからころころ変えず、長期的に試して良い点と悪い点を見るようにしています。
Ｑ．学生時代はボクシングに打ち込んでいたようですね？
Ａ．ボクシングは面白そうという興味本位で始めました。好きなことに打ち込むと伸びますね。趣味は釣りで、子どもができる前は夜勤明けでもそのまま釣りに行ってました。
Ｑ．就活生に何かメッセージを。
Ａ．人と話すのが好きな人はすぐに対応できますが、人見知りでも大丈夫。わたしも元々人見知りでした。お年寄りと1対1でじっくり話して信頼関係を築くので、社交的でなくてもできます。「人のために何かしたい」という方にはおすすめの職業です。